息子へ

父親から息子へ伝えたいことを少しづつ残したいと思います。

小学校のころ

きょうはきみもママちゃんもコウセイくんたちとボルダリングかなんかをしに遊びに行ってしまったので、家でひとりでのんびり本を読んだりしています。呉明益の「歩道橋の魔術師」という小説を読み終わった。台湾の戦後の中華商場を舞台にした、主人公の少年…

ゆめ

ゆめを見た。 麻美さんの車で、ばあちゃんちへ。車を道路わきに止めてちょっとした丘の小径をのぼる。道はけものみちみたいで、草ぼうぼうだ。思っていたところに家に入る脇道がなく、しばらく歩くと丘を越えてしまい、何かの工場みたいな敷地に入ってしまっ…

人称

さて、手紙を書き始める前に最初に決めなくてはならないのが、「人称」の書き方だ。まず手紙の受け手である君を何て呼ぼう。 あなた 普段会話で「それはあなたのせいでしょ」とか使うけど、手紙だとなんだか恋人みたいかな。 おまえ 男らしい父親ならいいけ…

息子へ

親愛なる息子てんきくん 君は今小学校3年生だ。僕がどんな仕事をしているのか、なんとなく「たてものをつくっているひと」とは思っているだろうけど、ちゃんとはまだわかっていないだろうね。自分が9才だった時を思い描いてみれば、父親がどんな思いで仕事を…